CRM

Amazon LinuxにF-RevoCRM6.5をインストール!はまりポイントなども紹介

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無料で利用できる顧客管理ソフトの代名詞といえば、SugarCRMがとても有名だったが、いも最もホットな無料で試せるCRMといえば「F-RevoCRM」、vTigerCRMをベースに日本にローカライズされたCRM

F-RevoCRMは完全フリーのオープンソースCRMとなっていて、顧客管理を試すにはこれがベストと言っても過言ではないほど

 

公式サイトではさくらVPSへのインストール方法が紹介されているが、ページが分散しているのでとても分かりづらい

また、ドキュメントに間違いがあり一度ログアウトしてしまうと二度とログインできなくなる現象も引き起こしてしまうので注意が必要

公式サイトhttps://f-revocrm.jp/usage

 

実際に稼働させたわたしが、間違いも指摘しつつ動作させるところまで解説します

EC2の作成から、F-RevoCRMが使えるようになるまでに慣れている方なら30分ほどです

 

 

 

利用するOSやミドルウェア

LinuxはAmazon Linuxの「Amazon Linux AMI 2017.09.1 (HVM), SSD Volume Type – ami-a77c30c1」を利用します

Apacheは2.4、PHPは5.6、MySQLは5.6を利用します。いずれもそのままyumでインストールできるものです

 

F-RevoCRM6.5は公式サイトからダウロードします

公式サイトhttps://f-revocrm.jp/download

すべてのパッチもダウンロードしておきます

パッチはPatch1から順番に導入する必要があります
特にPatch3は重要で、このパッチを導入しないとスマホなどでキレイに見ることができません

 

 

 

EC2の作成、F-RevoCRMのインストール

EC2作成

Amazon Linuxを利用します。Amazon Linux 2は利用しないように

EC2は無料利用枠もある「t2.micro」で作成

EBSはデフォルトの8GBで作成

一人、二人でテストするには十分です

 

ユーザーの作成・グループの設定
$ sudo useradd frevouser
$ sudo usermod -G apache frevouser

念のために/etc/groupファイルの確認も忘れずにしてください

 

 

Apacheのインストール・設定

Apacheはphp5.6に対応しているバージョン2.4を利用します。というか2.4しかインストールできません

$ sudo yum -y install httpd24

 

/etc/httpd/conf/httpd.confを変更

ドキュメントルートを変更

# DocumentRoot “/var/www/html”

DocumentRoot “/home/frevouser/public_html”

 

ディレクトリリスティングの無効化

# <Directory “/var/www/html”>

<Directory “/home/frevouser/public_html”>

Options -Indexes +FollowSymLinks

 

 

ホームディレクトリの設定
$ sudo -s
# cd /home/frevouser
# mkdir public_html
# cd /home
# chown -R frevouser frevouser/
# cd frevouser
# find . -type d -print -exec chmod 777 {} \;
# exit

 

サービス起動・自動起動設定
$ sudo service httpd start
$ sudo chkconfig httpd on

 

 

MySQL5.6のインストール・設定

MySQLは5.5と5.6がサポートされていますが、5.6をインストールします

$ sudo yum -y install mysql56
$ sudo yum -y install mysql56-server

 

/etc/my.cnfを設定

[mysqld]
character-set-server=utf8
sql_mode=NO_ENGINE_SUBSTITUTION,STRICT_TRANS_TABLES

[client]
default-character-set=utf8

 

初期設定
$ sudo mysql_secure_installation
# 何も入力せずにEnterキー
Enter current password for root (enter for none):
# MySQLのrootパスワードを設定する
Set root password? [Y/n]  Y
# 同じパスワードを2回続けて入力
New password:
Re-enter new password:
# すべての質問に Y と入力
Remove anonymous users? [Y/n]  Y
Disallow root login remotely? [Y/n]  Y
Remove test database and access to it? [Y/n]  n
Reload privilege tables now? [Y/n]  Y

 

サービス起動・自動起動設定
$ sudo service mysqld start
$ sudo chkconfig mysqld on

 

データベース作成
$ mysql -u root -p
Enter password:
Welcome to the MySQL monitor.

mysql> create database `frevocrm` default charset utf8 default collate utf8_general_ci;

 

 

PHP5.6のインストール・設定

$ sudo yum -y install php56
$ sudo yum -y install php56-mbstring
$ sudo yum -y install php56-gd
$ sudo yum -y install php56-imap
$ sudo yum -y install php56-mysqlnd

 

設定
$ sudo vi /etc/php.ini
mbstring.language = Japanese
mbstring.internal_encoding = UTF-8
mbstring.http_input = UTF-8
mbstring.detect_order = auto
expose_php = off
pdo_mysql.default_socket = /var/lib/mysql/mysql.sock
mysql.default_socket = /var/lib/mysql/mysql.sock
max_execution_time = 3600
display_errors = on
error_reporting = E_WARNING & ~E_NOTICE & ~E_DEPRECATED & ~E_STRICT
log_errors = off
short_open_tag = on

 

Apache再起動
$ sudo service httpd restart

 

 

F-RevoCRMのインストール・設定

前もって公式サイトからダウンロードしておいたファイルを利用します

Frevo62.zipとパッチファイルをサーバにSFTPでアップロード

 

Frevo62.zipファイルを設置
$ unzip Frevo65.zip
$ cd Frevo65
$ sudo mv frevocrm65 /home/frevouser/public_html/
$ sudo mv /home/frevouser/public_html/frevocrm65 /home/frevouser/public_html/frevocrm

 

パッチファイルをコピー

各パッチファイルもunzipコマンドで解凍します

ディレクトリが作成されるのでcdします

ディレクトリにある各フォルダーをコピーします

$ sudo cp -rf フォルダ名 /home/frevouser/public_html/frevocrm/span>

これをパッチファイル分くり返します

 

ディレクトリの権限を変更
$ cd /home/frevouser
$ find . -type d -print -exec chmod 777 {} \;

 

 

 

さいごに

ここまでで、F-RevoCRMのセットアップ準備は整いました

これからはブラウザで公式サイトの通り作業すれば完了します

公式サイトhttps://f-revocrm.jp/2015/09/1881

 

CRMがどういうものか試すには十分な出来です

ぜひ使って試してみて下さい

 

AWSならマシンのスペックやディスクの容量を変えやすいのが特長です

はじめは低スペックでスタートして規模が大きくなるについて高スペックすることができます

 

 

 

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